ヨーグルトと猫のある風景

ヨーグルトと猫のある風景について、考えてみよう。それは毎朝、私の食卓にて展開される風景だといってよいだろう。猫はヨーグルトを狙っている。私は猫に注意しながら、ヨーグルトを食べる。舐める。すする。それにしてもヨーグルトは、固体なのか液体なのか、よく分からない。猫は液体である。間違いなく。だってそうじゃなかったら、金魚鉢に入れないでしょ。金魚鉢に入れるものは、みんなみんな液体なのだ。というわけで金魚もまた液体であり、私は固体なのだった。固体としての悲しみ。